アマカノ2 体験版の感想と評価 vol.3 辛辣編

感想系
  • 以前までの記事はこちら。

主にあらすじです。

アマカノ2 体験版の感想と評価 vol.1 あらすじ編
アマカノシリーズ最新作! ざっくりとした評価 私の印象は、もう少し構成を頑張ってほしかったかな、という感じです。 まず選択肢を差し込むタイミングはもう少し遅くしてくれても良かったんじゃないかな、と思っています。 ...
アマカノ2 体験版の感想と評価 vol.2
前回の記事はこちら 三日目以降:選択肢後 私は現在時点での一番のお気に入り「玲」を選択しました。 ある程度の会話を交わしたものの、特に距離が縮まったという感じはなかったです。 その後の展開は、結灯とちとせさん...

私の感想

※最初に、今回の記事はほとんど私の偏見です。
特に結灯に対する言葉が厳しいかもしれませんが、ご容赦ください
(だって玲ルート入ったと思ったらいきなりしゃしゃり出てきたんだもん……)

体験版のみのプレイですが、私はあまり高評価は付けられません。

まず、あらすじとの齟齬ですね。

こちらがあざらしそふとさんのHPに記載されているあらすじです。

アマカノ2 - あざらしそふと
アマカノシリーズ完全新作『アマカノ2』公式サイトついにオープン!

この”少しずつ『恋』の予感が訪れ始めていた”というフレーズ。

こんな言葉を記載しておきながら、体験版では恋の「こ」の字もありません。

まぁキャラ紹介にこんな文字を羅列している時点で予想できてましたが……。

ちとせさんは”恋を知らない”というより、”周囲の人間を恋愛対象として見ていない”という感じでしたね。

正直、『恋を知らないヒロインたちとの初めての恋が始まる』とかでよかったんではないでしょうか。

ありきたりではありますが、体験版をプレイしただけでは上記のフレーズは一切響かないのではないでしょうか。

それくらい、恋愛を意識させるようなシーンが無いのです。

だって全員恋なんて興味ない的なスタンスなんだもん、無理だよ。

せめて緋衣亭のマスターとかが恋愛について語って、ヒロインが恋愛に前向きになるような展開にしてくれればよかったんですけどね。

なかった……。

 

ということで、その解決策として私は『恋人後のシーンの公開』を提案します。

HOOKSOFTさんやSMEEさんが行っている手法なのですが、ヒロインとの恋愛シーンを少しで良いから公開するのです。

 

最初から好感度が高いちとせさんは置いといても、玲には家族として認識され、結灯に至っては友人として認識されているかどうか怪しい感じで終わりました。

そんな光景しか見せていないので、正直恋愛ゲームとしての魅力は伝えられていないでしょう。

選択肢も意味があったとは思えないですし(後述有)。

あまり言いたくはないですが、序盤の設計はもう一度考え直した方が良いかと思います。

 

既存のアマカノの2作は、どちらも主人公が初めて来た場所で暮らし始めるという導入でした。

そのため、ヒロインとの関係はゼロですし、家の周りとの関係もゼロからです。

そのおかげでプレイヤーが主人公と同じ視点に立ってヒロインとの関係を築く過程を見ることが出来ます。

プレイヤーはヒロインとの思い出話なんて分からないし、過去の事件なんて説明してもらわなければ知り得ません。

しかし、ゼロからのスタートであればプレイヤーと主人公の意識はほぼ同じになります。

登場する相手に対する印象も共有できます。

そこがアマカノシリーズの良いところでした。

ちなみに、これがアマカノsecond seasonの見どころで書かれているポイントです。

初代アマカノでも『出会い』の部分が強調されています。

主人公とヒロインの二人の仲が進展するのを見せたいのなら、出合いの部分もしっかりと描くことが大切である、とメーカーさんが思っていた時期ですね。

 

前作までは幼馴染などの既にある程度関係が築き上げられているヒロインがいなかったため、名前を好きに設定して感情移入もできました。

だが今回は幼馴染とクラスメイトが既に存在しています。

このせいで、プレイヤーと主人公の立ち位置が一致しにくくなります。

主人公とヒロインが初対面なら、プレイヤーと主人公のスタート地点は同じです。

しかし、幼馴染や友人がヒロインであれば、そのヒロインが登場した時点でズレが生じます。

プレイヤーにとっては初対面でも、主人公は初対面じゃないからです。

名前を弄れるゲームなら、その辺を配慮してくれると嬉しいなと思いました。

参考例)CATIONシリーズ-hibiki works-
スタディ§ステディ-ま~まれぇど-
アマカノシリーズ-あざらしそふと-

※強烈なキャラであれば、そこまで配慮しなくても問題ない場合もあるので、ある程度は状況次第ですけどね。

 

ヒロインについて

そんな設計ですが、私の一番評価できるヒロインは氷見山玲です。

彼女との関係はゼロから、そして一緒に登下校をする等で彼女に対する理解を深めていきます。

その仲を深めていく段階を丁寧に描けていて素晴らしいと思いました。

過去作と同じ、出合いから二人の仲が進展していく過程を見ることが出来ます。

過去作をプレイしているのなら、一番しっくりとくるヒロインではないでしょうか。

後、単純に私は彼女のマイペースで口数少なくい雰囲気が好きです。


蔦町ちとせさんは特筆すべき点はありません。

よくある幼馴染のお姉さんキャラです。

おそらく何らかのイベントで主人公を意識し始めて恋人同士になるのでしょう。

お姉さんキャラが好きならば、ハマルと思います。

そうでないなら「あー、こういうキャラね」と恋人生活まで何となく予想出来るのではないでしょうか。

悪くも無ければよくもない。

個人の趣向次第なキャラですね。

私はお世話されるよりも、二人で前に進んでいこう、持ちつ持たれつという関係が好きなのでそこまで好みではありません。


さて、一番問題のヒロインが結灯です。

今まで私は色々なヒロインを見てきましたが、その中で主人公に対してキツく当たるヒロインは何度も目にしてきました。

しかし、それらの主人公と壁を作る系のヒロインは態度が分かりやすかった。

誰に対しても壁を作ったり、恋愛や家族などの一定のジャンルに対して踏み込まれることに強烈な拒絶反応を見せたり。

誰に対しても一貫していて、かつ何が踏み込んではいけない部分なのかは明白でした。

 

しかし今回の結灯は違います。

最初に仲良くなった感を醸し出しておきながら、いきなり主人公を突き放してくるのです。

愛想笑いだったかは知らないですが、フレンドリーな雰囲気を出してからの壁。

これが、告白したことによって発生した、とか。

交際前に周囲から付き合ってるんじゃないかと弄られた、とか。

関係に異変を生じさせるような出来事があったのならば、その態度は分かります。

しかし今回は最初から最後までずっと壁があったのです。

それに加えて、結灯のキャラが一切つかめないことも魅力の低さに加担しています。

 

まず、新幹線で出会ったシーンでは少々変な言葉を口にしていましたが、主人公も相応に真面目な返答をしていなかったのでそれほど変わった印象はありませんでした。

初対面の異性に対して、自分の身の上を全て正直に話す女性なんていませんしね。

新幹線を降りてからの会話も特に変わったことはありません。

ただ、その何も変なところも無い女性という印象から、初日に学校をサボるという謎の行動により、若干の軌道修正はありました。

とはいっても、主人公との会話では特に何かを語るということはありませんでした。

遅刻してきたことについては何か言いたくない事情があったのだろう、と私は思っただけです。

翌日から学校で彼女は普通の女子生徒として振る舞っていました。

すぐにクラスへ馴染める程に。

 

そんな彼女はその後も謎の行動を取るものの、軽い嘘を吐くこともなく言葉を濁すだけで真摯な対応であったと思います。

そんな彼女が突然主人公にこう言ったのです。

私が今まで抱いていた印象をぶち壊しに来た発言です。

私もそうですが、主人公も憤りを感じる程度には酷い発言。

悩みがあるんじゃないか、と思って心配する主人公に対してこのような言葉を吐いたのだ。

あなたのことを信用していません

と、そう突きつけたようなものです。

 

別にヒロインなのだから可愛く振るまえだとか、主人公にはデレろとか言うつもりはありません。

ただ、一貫した態度を取らないのは好ましくないです。

彼女は何が目的なのか謎すぎる行動ばかりだし、隠し事についても全く理解できません。

主人公と仲良くしたいのならこんな嘘と分かるような適当な言葉を口にするのはおかしい。

突き放したいのならば主人公の誘いはしっかりと断れ。

本当に掴めない。

謎があるのは構わないが、序盤で繰り広げすぎ。

もう少し普通に親密になる過程にしてくれた方が良かったです。

体験版の最後に少しだけ「実は私には――」とかいうシーンを入れるだけで良かったのでは?

と思います。

 

加えて、一度仲良くなりつつあったところで突き放すのは良くない。

私の印象の話になりますが、かなり感じが悪いです。

共通ルートでこの謎をある程度解消してもらわなければ、個人ルートに入りすらしないと思います。

それくらい、私の心象は悪いです。

恋人関係になりそうな空気になったところでこの突き放すイベントがあっても良いですけど、蔦町ちとせの軽口を引き合いに『私、恋はしないので』とか言われると腹が立つ。

これなら「恋愛に興味がない」「恋愛なんて分からない」とか言われた方がまだマシです。

もう性格の悪さしか感じません。

そもそもこっちは(現時点では)お前に一切興味ねえんだよ!

 

 

体験版で軽く見せている隠し事の一部分を見せてくれるか、共通ルートに組み込まないと私が彼女を攻略するのはかなり後回しになります。

後、単純に普通のヒロイン感が強すぎるんですよね。

彼女がばらまいている謎以外の魅力が無い。

アマカノsecond seasonの一ノ瀬穂波は”謎”以外にも「素直になれないツンデレ」という魅力的な要素がありました。

しかし、結灯にはそれくらいの魅力ある要素が見つかりません。

謎という要素が魅力として機能しなくなった彼女のことは、ただの外面の良い優等生にしか見えません。

体験版の切り方、彼女に話させる言葉と態度、選択肢と共通ルートの構成。

それらが全て彼女に対して悪く機能しているように思いました。

 

つづく

アマカノ2 体験版の感想と評価 vol.4 最終回
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